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2025年7月

閑話休題 Vol.100「日本の食」(1)

<歴史>

 

縄文前期:鳥浜貝塚(福井県)では、中国大陸からの小豆、エゴマ、緑豆、ヒョウタンなどの作物栽培。温暖化で栗、栃の実、クルミなどのナッツ(堅果類)。貝塚からカツオ、サケ、牡蠣、アワビ、鹿やイノシシ。「三内丸山遺跡」で栗の人工林。

縄文後期:大陸から稲作。

弥生時代:狩猟・漁労・採集のほか、米や麦、雑穀を雑炊、粥状で。発酵食品のなれずし。

古墳時代:仏教伝来で肉食禁止令(675年)、鳥獣の肉類から魚介類へ。発酵調味料の醬(ひしお)。

奈良時代:水田開発。米は貴族。農民は、黍(きび)、粟(あわ)、稗(ひえ)、小豆など雑穀が中心。納豆は発酵大豆「くさ」。塩田や釜。縄文にさかのぼる日本最古の甘味料、甘葛(あまづら)。遣唐使で唐菓子。

平安時代:宴会料理「大饗料理」大饗料理ではイスとテーブルにスプーン。醬、酒、塩、酢で自分好みに調味。玄米を甑(こしき)などで蒸した強飯(こわいい)。酢漬け、醬漬け、粕漬け 堅魚(かたうお)。酒づくり 丹波の栗、信濃の梨、河内の味噌、飛騨の餅、鎮西の米など名産品。

鎌倉時代:武士は、玄米を主食に一汁一菜 和え物 個人用の銘々膳「本膳料理」。大陸帰りの禅僧から「点心」、うどんや饅頭など粉もの文化。禅僧は、小豆や葛の粉でつくる砂糖羊羹。

室町時代:「本膳料理」ご飯を左、汁を右。水で炊き上げる「姫飯(ひめいい)」。鎌倉・室町時代に大豆生産量増加で味噌汁。

安土桃山時代:侘び茶。「懐石料理」。南蛮人からカステラ、ボウロ。ジャガイモ、サツマイモ、カボチャの渡来。

江戸時代:外食業の隆盛。一膳飯屋として、屋台の天ぷら、すし、そば。職人、独身者が多かった。

高級料理屋「会席料理」、料亭料理の原型。ご飯は〆に出る。白米食と脚気「江戸煩い(えどわずらい)」。

砂糖の国内生産で上菓子が発展。大福、桜餅、安倍川餅など餅類・団子類、せんべい類・まんじゅう類・きんつばなど。

飢饉を救う救荒作物として、サツマイモ、ジャガイモ、ソバの栽培。

明治時代:ライスカレー、コロッケ、マッシュポテト、アップルパイなどの洋風料理。牛鍋屋。食肉 白菜 乳製品。

富国強兵 台湾は砂糖の供給地 和食は砂糖を多用する和食。 

大正時代:栄養学の発展。肉や牛乳。

昭和初期:「食の欧米化」、米離れ(1962年がピーク、15.4杯)、動物性たんぱく質と脂質の摂取が増加。

1898年、石井泰次郎が「日本料理法大全」。

2005年、ケニアの環境保護活動家ワンガリ・マータイ氏が「もったいない」。

2013年、「和食」ユネスコ無形文化遺産。

「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.25

〇自分の声はオリジナルであるべき

 

 声は一人ひとり違うし、表現したい世界も違うはずです。それをとことん、つきつめていくのが、ブレスヴォイストレーニングです。次のことを確認しておきましょう。

1.声量・声域が拡がることは結果であり、目的ではない

2.他人の声の音色や歌い方は、最終的にはまねるべきではない

3.一声で、誰の声かわかるのが、本物のヴォーカリストである

 普段の声でも誰の声かわかります。それが歌うなり、皆、同じような声になってしまうのは、おかしなことなのです(あるスクールの発表会では、皆、教えた先生と同じ声質、歌い方でゾッとしました)。プロの人のもつ、よい声というのは共通した要素はありますが、それは確かな技術の上にとても個性的なのです。

 

 次の文章を読んでみて、プロのように技術の上で個性的に声が使えているかをチェックしましょう。あるいは、適当にメロディをつけて歌ってもよいでしょう。

1.どうして消えたの

2.ひたすらあるいた

3.やがて、別れる日があるとしても

 

〇自分でプログラミングしていく

 

 私は最終的には、歌う声が本人によければ、発声は二の次と思っています。結局、自分が決めていくことです。発声からみると絶対によくない声であっても、本人がそういう声とその使い方をのぞむなら、正しい発声を理解してもらった上で、知っていて、使うのはよいと思っています。そういう点からも、トレーナーは最初に大まかに正しい声を知ることとともに、細かすぎる指導(あれはだめ、これはだめというようなこと)はしないことです。オペラの歌い手でもヴォーカリストでも、自分の歌をリリースするときに、発声のよいものとして選ばないはずです。たとえ、喉声でも、伝わるものの大きい表現を選ぶはずです。指導には、未知のものを発見したり、それが現われ出ることを待つ柔軟性も必要です。

 ヴォイストレーニングを受けて、歌い手も成長するのです。本物の指導は、その人の才能を引き出すのですから。ヴォイストレーナーの指示に従って盲目的にトレーニングするよりも、従うことのできる指示を見極められるまでになることを忘れないでください。

 自分の発声時の声と歌での声の使い方の関係をいくつかのパターンで捉えておくとよいでしょう。ブレスヴォイストレーニングは、声域、声量でも最大の器をつくろうとしますが、歌はそれをすべて使うものではないからです。人によって、何パターンかの声の使い方があるのです。それは声域でなく、曲(表わしたい感情表現)によって変わってきます。

 

 ついでにヴォイストレーナーについての条件を掲げておきましょう。

 ヴォーカリストは、同時に自分にとっての最もよきヴォイストレーナーであるべきだというのが、私の持論です。ですから、トレーナーは、ヴォーカリストが自分のトレーナーになれるだけの判断力をつけるためにいると思っています。頼るべきトレーナーの条件は、聴覚の鋭さ(耳のよいこと)、相手の発声をまねられること、さらに心理的洞察力があり、ことばを使い、相手の状態を的確な比喩でさとす力が必要です。

レッスンを受けるまえに

1.トレーナーに望むこと

2.トレーナーから得られること

3.トレーニングの目的

を、はっきりとさせましょう。

 

〇音楽的ことば(日本語)のつくり方

 

 次の3つを参考にしながら、話しことばがそのまま、歌のように聞こえるような日本語にしていきましょう。これを私は、“音楽的日本語”といっています。日本語をそのままでは歌にならない(特に「い」「う」)ので、それを深い声での日本語にしていくのです。強弱のリズムをつけ、高低を感じさせないようにすることと、発音よりもプロソディ(ノンバーバル=非言語的要素)を大切にすることがポイントです(詳しくは祥伝社NON BOOKの拙書「ヴォイスパワー」を参考)。

 

1.ピアニストの伴奏などで、メロディが語るのを聞き、感じましょう(弦楽器でもよい)

2.外人の話す(特に日本語)のを聞いて、まねてみましょう

3.他の外国語(特にイタリア語がよい)に学びましょう

例 「あい」「あう」「こい」「しっている」

 

〇声楽とポップスのヴォイストレーニングとの違い

 

 声楽の場合、声を使うのに次のような条件が最初にあります。

1.役割にあった声がある

2.役割を演じる声の技術がある

3.役割を演じる表現の技術がある

4.大きく、4つのパート(ソプラノ、アルト、テノール、バス)にわかれている

 それがさらに、細かく音色、音量でわかれます(ソプラノなら、コロラトゥーラ、リリック、ドラマティックなど)。(その他、ブレスヴォイストレーニングとの違いは、「ヴォイストレーニング」に詳しい。)

 それに対し、ポピュラーは、声も含めて、自らが創始する自分という役割を演じるのですから、あらゆる制限から自由です。ただ、その役割自体をつくらなくてはいけないから、自分自身の魅力をどうつくっていくかということが、より大切といえます。声の音色も使い方も自由な分、自分でつくり、定めていかなくてはいけないのです。

 

〇歌の解釈と創造

 

 自分の感じたことを、聞いている人になるべく素直に伝え、聞いている人の自由な解釈に任せられるようにするのが、ポップスの特徴のように思います。

 つまり、聞いている人を飽きさせなければよいのです。飽きさせないということは、魅了しつづけるということです。ですから、正確に歌えた上で、人に感動を与えられるのが最良なのです。しかし、そのためのトレーニングには、さまざまなアプローチの方法があってもよいでしょう。

 まずは楽譜の解釈です。おたまじゃくしや記号が、動き出して、曲を奏で、自分の心にひびいてくるように、それを読んで感じとることです。

 そのためには、自分が好きな曲、感動した曲、強く歌ってみたいと思う曲から入るのがよいでしょう。

 しかし、いずれ、どんな曲を与えられても、そこに何か心を動かすものを生じさせる力を出していけるようにするのが、ヴォーカリストをめざす人の役割です。

 そこにボールがくれば必ず、スタンドに放り込むという強打者のように、絶対的な強みが欲しいものです。強みは曲(レパートリー)でなく、スタイルとしてもつことです。

 これから学ぼうとする人は、よいお手本から基本的なことを学ぶことに全力を尽くしましょう。最初はくせや個性(つまり、しぐさ、ファッション、身ぶり、表情のようなもの)にとらわれない方がよいでしょう。そういうものをはぎとった共通の要素を学ぶことです。最初は、好き嫌いや、時代、国に関係なく、声一本で勝負できるヴォーカリストに学ぶのがよいでしょう。

 

〇オリジナリティを発揮するためのトレーニング

 

 次の組み合わせで、自分の好きな歌(詞)を使って、表現してみましょう。

1.ことば+感情

2.フレーズ+身体

3.メロディ+音感、ニュアンス

4.トータルでの表現

 

 感じられないものを、いくら感じていると思い込んで表現しようとしてもだめです。感じること、ただ感じること、そしてそれを伝えたくなること、伝えたくなったら、ただ伝えること、それでよいのです。

「最強トレーニング」 Vol.5

〇声のイメージトレーニング

 

 本番の舞台でありのままの実力を発揮するためには、イメージトレーニングが有効です。

これは、スポーツや芸術の分野では早くからとり入れられています。メンタルトレーニングと並び、自分のもつ能力を発揮するのに大きな役割を果たしているのです。

 つまり、一言でいうと、プレーヤーがそのプレーを予め、同じ時間内に寸分違わずイメージできたら、すでに身体はその通りに動き、成功するということです。話もパフォーマンスと声で成り立っているものですから、この要素を多分にもっています。

 

まず、人前に立っている自分を具体的にイメージしてみましょう。

1.いつ

2.どこで

3.誰の前で

4.何を話そうとするのか

 

あなたの前には、あなたの話を聞きにきた人がいます。そのイメージをもって話をしてみるのです。できたら、声を出して行なうとよいでしょう。これを録音(できたら録画)しておきましょう。

誰かに語りかけるつもりでするとよいでしょう。録音を再生してチェックしましょう。

 

〇演じるということ

 

スピーチ・講演も、研修・会議の発表も、自分を主役にした舞台と考えてみましょう。

人前で話すことは、役者が演じることに似ています。

台本を自分で書き、それを自作自演で、人前でみせるわけです。その演出監督までするのです。

どうしたらよくなるのかがわからなければ、ドラマ、芝居、映画に学びましょう。

聞く人は声にも注目しています。声は、トータルの演出力に負うものです。

次の面からのチェックもしてみましょう。

 

・相手との距離と声の大きさを意識する

1.50cm 小さく

2.1m ふつうに

3.2m 少し大きく

4.3m もっと大きく

5.10m 大きく

 (マイクを使用するときは、マイクを使ってチェックします)

 

・相手の数や場の形式をふまえる

1.対話 11       電話、応対、交渉のとき

2.ミーティング 12~多 会議、討議のとき

3.スピーチ 1:多     集会、パーティのとき

 

〇あがりや過度の緊張が伝わらない声にする

 

なぜ人前で話すとあがるのでしょうか。

それは、第一には覚悟がないからです。

話で失敗しても、命はとられません。人前に出たら「煮るなり焼くなり好きにしてくれ」と開き直ることも大切です。人の注目を集められるこの時を楽しみましょう。あがることも含めて、自分の身体や心臓、脈をいとおしみましょう。

 ときに、自意識過剰になってあがることもあります。

しかし、他の人はあなたが思うほど、あなたのことを気にしていないし、期待もしていません。

さらに、失敗するかもなどと心配することからあがることもあります。仮に失敗しても、他の人は大して気にしません。そういう失敗は、多くの人にも覚えがあるからです。人は、失敗に対して優しいものです。多くの人は、聞いてもすぐに忘れてしまうものです。へたにとりつくろったりすると、あまり見苦しいことはやめて欲しいと思われるだけです。

印象に残らぬスピーチよりは、失敗しても印象に残るほうがよいとさえいえます。

 

〇話すときは、開き直ろう

 

人前に立って、自信のないものをやろうとすると、誰でもあがるものです。この二つが共にそろっているのが、スピーチや人前での話なのですから、あがらないほうがおかしいと思えばよいのです。

 プロの歌い手はもちろん、世界的に名高いオペラ歌手や演奏家のなかにも、毎回、舞台であがるという人はたくさんいます。彼らは、あがりながらも実力を発揮できています。それは、ケタ違いの練習量のおかげと、そのことで仕事をしているという覚悟があるからです。その自信が、それをほどよい緊張としてプラスに変えてしまうほどの力をもっているのです。

 スピーチも、この緊迫感がなければ、終わっても本人も聞く人も今一つスッキリとしないのではないでしょうか。

 あがって力が出なくなるのは、あがったせいではなく、あがることを恐れ、あがったら何もできなくなると思い込んでいるからです。間違えたり恥をかくことを恐れる気持ち、よいところを見せようと気負う気持ちが、誠実に伝えようとする気持ちを邪魔しているのです。

 伝えることを楽しもうと徹したとき、あがっていようがあがらなかろうが、うまく話せるようになるものなのです。

 

〇あがり防止法

 

 それでも、少しでも落ち着いて、うまく話したい人のために、あがり防止対策をいくつかご紹介しておきましょう。いろいろ試してみてください。声が震えなければ、そうはわからないものです。

 

□練習を積み、自信をもって話せるようにすること。

□会場をあらかじめ見ておき、できたら立ってみること。

□他の人が話すときもいっしょに話しているつもりでリハーサル(疑似体験)をやっておくこと。

□お客さんの一人に聞かせるつもりで、マイクのなかに向かって、あるいは自分にいい聞かせるように(「お客の顔をカボチャだと思え」といわれる)。

□手のひらに人と書いて三度、飲み込む。

□震えがきたら、全身に一度、力を入れてから脱力する。

□ひざがガクガクするようなら、足の親指にしっかり力を入れてぐっと曲げてみる。あるいは、ひざの屈伸運動をしてみる。

 

何よりもよいのは、深呼吸することです。まず、大きく息を吐きます。そして、ゆっくりと入れます。

あがるときには、顔が熱くなったり、息がうまく吐けなくなるからです。冷たいもので顔をぬぐったり、ゆったりと、何か好きな言葉を声に出して読んだりすると、落ち着くことでしょう。

「レジリエンスとレベル」 No.407

ボディビルダーの筋肉やモデルの美も、

生きていくための仕事で鍛えられた人の肉体には、

実用性では、かないません。

体力、忍耐力、持続力などにおいては。

 

健康オタクより、

アスリートや肉体労働者の方が

健康でしょう。

レジリエンスも高いと思います。

 

これは、声も同じです。

 

ヴォイストレーナーやカラオケ名人、音大生などと比べて、

ストリートや舞台で、毎日、歌うヴォーカリスト、

あるいは、お笑い芸人、役者などは、

喉が強いと思われます。

適応性がすぐれているのです。

 

学業や資格の勉強と現場仕事との違いように、

頭で学んだことは、現場での体験の蓄積には、

かないません。

パワフルさやダイナミックさなどでは。

 

いろんな知識があると、タイパ、効率よく動けますが、

そのため、無駄や無理した経験に乏しいため、

無駄、無理が求められる現実、

ハードな現場には、弱いわけです。

 

でも、自分の身体の限界、自分の体験の限界を越えるには、

こうした量、レジリエンスから、質、レベルの向上に至るには、

自分、そうした経験を超えたものに学ぶ必要があるのです。

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