閑話休題 Vol.101「日本の食」(2)
<特徴>
京料理は、有職料理(大饗、本膳料理)、精進料理、懐石料理、おばんざい。
和の味とは、素材や調理 器や卓、食べる場のしつらい、季節、景色、給仕する人の物腰や言葉などが総合されたもの。
神へのおもてなし、自然の中の神が年中行事の中で食と結ばれた。
原田信男によれば、和食は米と魚の文化。肉や油脂に代わるだし 淡白な味つけ 香辛料はあまり使われず、旬の味、素材の持ち味を活かす。味噌や醤油は大豆を発酵させた調味料 うま味 甘みづけには水飴・みりん、現在は砂糖。
和食の基本形は飯・汁・菜・香の物であり、米、大根、ナスのような伝来した食材が使われ、魚介・海藻の豊富さ、蒸し・茹で・煮るといった調理法、御椀は、昆布、鰹節、煮干しといったダシ、カニや魚のすり身。調味料は、砂糖・塩・酢・醤油・味噌で「さしすせそ」、薬味には、ワサビ、生姜、唐辛子、山椒、ネギ、シソなど。
取り肴、造り、御椀、焼き物、揚げ物、焚合わせ、香の物 二十四節気の季節感。
宴会、おもてなし料理としての二汁五菜。日本の家庭料理は一汁三菜。
五法:切る・煮る・焼く・蒸す・揚げる/五味:酸味・苦み・甘味・旨味・塩味/五色:白・赤・黒・黄・藍/五適:適温・適材・適量・適技・適心
<食材>
米、麦類、アワ(粟)やキビ(黍)やヒエ(稗)、豆などの五穀。蕎麦や里芋、ヤマノイモ(山芋)などのイモ類。大豆は貴重なたんぱく質。日本原産とされる野菜は、フキ、ミツバ、ウド、ジュンサイ。
山菜、キノコは、ワラビやゼンマイ、タケノコ(筍)、ヨモギやコシアブラ、シイタケやナメコやヒラタケ。
果物、種実は、梅や柿、ビワ(枇杷)、柚子、栗、トチノミ、胡桃、イチョウ(銀杏)など。
海藻は、昆布やワカメ(和布、若布)、海苔、テングサなど。
日本人は、摂取エネルギーの約40%を糖質主体の穀類から摂っている。
<風習、文化>
団茶、牛乳と蘇、スプーン、椅子と卓などは、平安期までに廃れる。器を手に持つので、温度を下げるためにも、すする(「ヌードル・ハラスメント」、略して「ヌーハラ」問題)。
自分の箸を持つ。食器の属人主義、直接ふれるものは共有しない。道具は魂がのり移る。神との共食、箸は神が宿る神器であり使用者の魂も宿るので「銘々箸」。箸は木でできているので衛生面を考える割箸文化。
内と外の区別、ウチの鳥獣、鶏や牛・馬・犬・猫などは「ミウチ」であり、食べなかった。
カウンター料理(板前割烹)、料理をつくる一部始終を人前で見せるパフォーマンスを包丁とか包丁式ともいう。アメリカ日本食ブームのロッキー青木氏。「ベニハナ」と「すしブーム」。
「いただきます」は、山の頂に宿る農作の神様への感謝、命を分け与えてくれる自然に対する感謝
「注文を通した」という意味から、お通し
「風味」を大切にする蕎麦は、挽き立て、打ち立て、茹で立てという「三立て」のできたて
精進料理から食事を残すことは禁物。マナーとして、腕を伸ばして料理をまたぐ「袖越し」ほか、箸に厳しい。「嫌い箸」とは、「刺し箸」「すかし箸」「噛み箸」「寄せ箸」「探り箸」「空箸」「箸渡し」「二人箸」など。
巻物料理 高温多湿の気候のなかでの食物の保存。生卵を食べる。日本人は、生海苔を消化する酵素をもつ。
鰹節 2000年に旨味を感じる受容体が舌にあることが判明、旨味は第6の味。
麹菌 2006年に日本醸造学会が選定。A・オリゼーは日本にしかない菌。
参考:Wikipedia/「Tarzan No.804」/「日本料理の歴史」熊倉功夫(吉川弘文館)/「外国人にも話したくなるビジネスエリートが知っておきたい 教養としての日本食」永山久夫(KADOKAWA)/「江戸前の旬」(週刊漫画ゴラク3/19号No.2749)
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