「最強トレーニング」 Vol.6
〇第一印象をよくする
話は、最初の五~十分間で聞く人の評価はほとんど決まるということです。つまり、声一つから、次のようなことを感じるわけです。
□頼りない □安心だ
□信頼できない □信頼できる
□自信なさそう □自信をもっている
□いばっている □謙虚、礼儀正しい
できる限り、明るく元気な声を使いたいものです。
〇話は、導入の声で決まる
最初の2~3フレーズでの声がすべてを物語ります。その人の声に、態度、精神、感性、性格まで、集約されて出てきますから、そこで人をひきつけられるかが、第一の勝負です。ここで悪い印象だと、聞く人の気持ちをあとになって伴わせることは、かなり難しいからです。
導入部でどういう気持ちにさせるかが最大の問題です。よい映画は、最初のシーン、テンポから、おもしろさが伝わるでしょう。つまり、人の心を動かすに足る価値や内容があれば、冒頭からおのずとそのことを予期するものが声ににじみ出てくるのです。
出だしには、その人の人となりが声に出ます。自分の声の性格を知り、それを意識して、武器として使っているか、それによって、話が支えられているかということに着目してみましょう。
話の切り出しのときに、テンションとやわらかさを共に保つことは、意外と難しいことです。
〇第一声の声の出し方
自分だけでなく、相手も緊張しています。それをほぐし、ホッとさせましょう。それから徐々に、自分のペースにもっていくことです。
スピーチなら、会場をながめ、数秒間の空白時間をつくって、相手が自分に集中してから、切り出します。
「えー」「えー…」
「みなさん、ええですか…」
「まあ、そのお」くらいは、許されるでしょう。
相手が集中するのに、
・二~三秒の間をあけて、つまり「イチニイのサン」くらいでスタートします
・出だしは、声は低め、ゆっくり落ち着いていることをアピールしましょう
〇相手別に声を使い分ける
さらに相手のタイプ、気質、気分にも柔軟に合わせたいものです。
話す立場によっても、どこまでやわらかくするかは、許容範囲もありますが…。
相手の年齢によって、声を使い分ける
□若い…語りかけ調 EX.ごくろうさん
□同年齢…同調 EX.お疲れ
□年配…ゆっくり、やさしく EX.お疲れさまです
立場によって声を使い分ける
□講師として
□参加者として
□主催者として
□招待客として
□接待役として
□店員として
□プレゼンテーターとして
□受付係として
□幹事として
□部下として
EX.「本日はありがとう(ございます。)」
1.司会として
2.招待客、ゲストに
3.上司に
4.部下に
〇話のペースは、声でつかむ
話に完璧ということはありません。誰でも部分的にいい損ねたり、間違ったりすることもあります。
それが全体の信用性を薄めるようではいけません。悪い影響はできるだけ、他のところまで及ぼさないようにしましょう。そのために、失敗は目立たないようにそこで切り、うまくカバーしなくてはいけません。安定した声は、話のミスをフォローしてくれます。
一番まずいのは、話のペースがつかめないうちのボンヘッド(凡ミス)です。そういうときのミスは、一時ギクシャクしますが、決して深追いせず、先に進めてしまえばよいのです。話よりも、声を動揺させないように気をつけましょう。心配しなくても、どこでも挽回はききます。
うまく話がのってきたときのとちりなら大丈夫です。むしろ、その人の愛嬌や人間味が出て、話にプラスに働いていくものです。同じ失敗も、声の雰囲気で、吉とも凶とも出るのです。それは、自分の呼吸で運んでいるかどうかという違いです。
だから、話の本題に入るまでは、予め一気に押せるような展開をもっておくとよいでしょう。うまくいかないときは、定石となるような話を使って、声のペースをとることを優先するのです。そこからゆっくりと本題に切り出すのです。声のペースを安定させるのは、呼吸法などが大切です。
よほどひどいミスをするか、口うるさい客がいない限り、話の途中で「それは違うぞ」などという指摘や「へたくそ」などという野次はあがりません。だから、一人で調子にのることさえ用心すればよいのです。
〇声の心配り
話は、自分で作文して、それを読み上げて終わりというものではありません。そこで聞く人の理解度や興味やノリを感じながら、その場においても、絶えずいろいろと変化させていかなくてはいけません。それに応じて、声も変じていくのです。
そのためには、次のようなことに心を配りましょう(ただし、最初はあまり左右されない方がよいでしょう)。
□聞く人の態度
1.理解度 □難しい □簡単
2.興味度 □高まっている □持続 □消失している
3.ノリ □あり □なし
□話が変じたか、変じたとすれば、その要因
1.間
2.テンポ
3.口調
4.言葉
〇相手の聞きたい話をする
自分が話したいことと聞く人が聞きたいことが相反してくるようなときには、一時、相手の聞きたいことを優先しましょう。
聞く人にもいろんな人がいるから、すべての要望に応えられるものではありません。
だから、全員に伝えようとするまえに、そのなかの一人に満足のいくように伝えようとするとよいでしょう。その雰囲気を皮膚でキャッチし、悪ければ方向修正し、よければ利用していきます。
聞く人のノリを感じるには、顔の表情、笑いや目線をチェックします。うまくいっているときは、これが自分のイメージとそれほどずれてはいないはずです。
□目線
□顔つき
□笑顔
〇相手を絞り込もう
最初は、好感をもってくれている(ようにみえる)人に対し、話しかけるようにして、話のペースをつかみましょう。
しかめっつらしている人は、気にせず相手にしないでよいでしょう。そして、話が佳境に入ってきたら、ちらほら反応をみていきましょう。
・好感をもっている人をみつける
□よくうなずく人
□微笑んでいる人
□あいさつを返してくれる人
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