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2025年12月

閑話休題 Vol.105「茶道」(1)

〇岡倉天心の「茶の本」を読む

 

「茶道は、雑然とした日々の暮らしの中に身を置きながら、そこに美を見出し、敬い尊ぶ儀礼である。そこから人は、純粋と調和、たがいに相手を思いやる慈悲心の深さ、社会秩序への畏敬の念といったものを教えられる。茶道の本質は、不完全ということの崇拝―物事には完全などということはないということを畏敬の念をもって受け入れ、処することにある。不可能を宿命とする人生のただ中にあって、それでもなにかしら可能なものをなし遂げようとする心やさしい試みが茶道なのである」

「論理や宗教 衛生学 経済学 精神の幾何学」/「茶気がない」「茶気がありすぎる」/「teatime

唐 八世紀中頃 陸羽「茶経」社商人の守り神

729年 聖武天皇。801年 最澄が茶の種を、1191年 宋の茶を栄西禅師

 

南方禅と老子あるいは道教清談家との類似性、「道徳経」には、すでに精神集中が大切であり、正しく呼吸を整えることが必要だと説かれている。

 

茶の湯のもととなったのは、達磨の像の前でひとつ鉢から順に茶を飲むという禅僧たちが定めた儀礼。正式な茶室の広さは、四畳半 「維摩経」の一節に由来 維摩詰(ゆいまきつ)が文殊菩薩と84,000の仏弟子たちをこの広さの部屋で迎えた。家というものは一時的に身体を休める避難所。茶室では、くり返しを避ける。美術品は、色や模様が重複しない。

(解説)

存在の相対性、可変性、多様性、天心記念五浦美術館(内藤廣)、

近代的芸術観 芸術というものを、もっぱら製作者の自己表現とする

[「茶の本」岡倉天心(角川ソフィア文庫)]

 

〇ばさらについて

 

佐々木道誉は、無逆無道の「ばさら大名」バイタリティがあり、頭がよく、かつ不道徳「闘茶」、“ばさら”とは「過差」、過激でまわりと一致しない、突飛、奇矯、道誉の「ばさら茶」に対して僧院の茶礼。[「千利休と日本人」栗田勇(祥伝社)]

 

〇名物(めいぶつ)

 

名物とは、茶道具においては、格付けの一種

銘を備えた道具 名物記 大名物(おおめいぶつ)と中興名物(ちゅうこうめいぶつ)

茶人は道具の「ナリ」(形態)や見所(特徴)に評価の基準

当初 茶壷 利休の時代には茶入 高麗物である井戸茶碗(豊臣秀吉所持)

江戸時代に『玩貨名物記』 大衆へと普及 所持する大名家の格によって決定。

江戸初期には、小堀遠州が国焼茶入 和歌銘 

江戸後期には松平不昧(松平治郷)の『雲州名物帳』

<大名物>『雲州名物帳』室町の足利将軍家の東山御物、利休時代に最高位に評価された茶入

<中興名物>小堀遠州が好んだ国焼茶入が主体

「ヴォーカルトレーニングの全て」 Vol.30

〇メロディをフレーズにするトレーニング

「あいの」(ドレミ)

 声を出すことによって、その反動を身体で受けとめて身体を鍛えるとともに、その声をずっとにぎっていることです。日本人の歌の場合は、すぐ、ひびきの方へ離してしまいます。「あい」のところが息を吐いただけ声になっていればよいのですが、吐ききれないからです。息を吐ききる練習をすればよいと思います。どんなに弱く出すときも1つのフレーズとして捉えることです。

  • 「あいのゆめは すでに」(ソラソファソラ ミファミ)

 言葉で言うと、アクセントは「あ」の方になります。「い」の高いところをのみこむために「あ」の方をより強くしておくのです。強さで高さをのみこむパワーが必要です。それが「あーいーのー」と3つになってはなりません。「愛の」と聞こえるようにします。

 イメージは、「あ」といったときに「あ」の中に「い」があることです。どうしても、「イ」や「ウ」は浅くなりやすいです。「ハイ」と同じように捉えることです。

 ここに自分のフレーズをつけて「すでに」で先を予感させるように終わってみてください。リズムも音声イメージで動かしてみてください。声の技術をもって発すると何か出てくるのですが、口先でいっても伝わりません。フレーズを自分なりに動かすことです。

 「の」と「に」で力を抜いてしまいがちです。ディミヌエンドにするのと、力をぬくことは違います。力をぬくとすぐに喉声になってしまいます。このフレーズの中で、おさめていかないとダメです。乱れるとしまりがなくなります。雑にしないようにしてください。大きなフレーズになると緻密さがはっきりしてくるからです。

 ひびきとポジションの確保がポイントです。あまりメロディックな歌い方にせず、言葉で言いきったことを、そのまま大きなフレーズに拡大します。身体を酷使してみることです。「あいの」といっただけで、それが伝わるというレベルでの表現を技術として持つことです。それに音楽がついたときに、言葉でじゃまをしないようにすればよいのです。

  • 「そんな きがして きょうも おもっている」(ドドレ ミミミミ ドドレ ミミミミミ)

 優しく発声しないで、きちんと表現することです。身体の感覚で判断していく方がよいと思います。要は表現できていればよいのです。これが完全に4等分されていては、流れが出てこないでしょう。音符に現われてこない微妙なイメージの構築が大切です。本当にいいたいことを伝えようとしたら、もっとうまく表現がまとまってくるはずです。そうすると身体が必要になります。身体がなければメロディに足をとられてしまいます。それで身体はつけなければいけないということです。そのために、なるだけ息を吐いていくことです。フレーズをまとめる前に、もっと動かして1つの流れをつくりましょう。

 原則としては「そんな きがして」と伸ばした分、「おもっている」で引かないと歌にはなりません。半分は聞き手を驚かせる部分を作りながら、あとは気持ちよくさせます。その構成を聞き手と逆にとるという試みをするのもよいと思います。逆にすると、ちぐはぐになるかうまく歌えるかのどちらかです。そういう実験も必要だと思います。

 とこかを伸ばすとそれにつられて全部伸ばしてしまい、流されてしまいがちです。そういうときは自分の感覚で切り換えて、自分の中でフィードバックしなくてはいけません。

  • 「ふたりのあいのゆめはすでにだれひとりしらないまま」(ソラシド ドレド シドシラシラ 

 ララシ♭ラ ソラソ・ファソファファ)

 注意点は「すでに」の「に」のところでポジションを確認しておくことです。多くの人が「に」で逃げてしまうのです。ここでもう一度、フレーズを作ることです。身体できちんとにぎっていないと、イ行は離れやすいからです。「すでに」までやれたら、あとは大体もつものです。「あいの」でも「すでに」でもよいから、そこまでで勝負を終わらせることです。あとは落ちていくだけですから、歌う必要もありません。芯をつかんだままで勝負できるところで勝負することです。にぎっておいて、大きく放すことです。

 自分が言いたいことを伝えるために構成していくことです。イメージをつかむことです。どんなにかすれていようが、ひびいていようが統一した声で、たたみかけられるところを持っていることです。組み立ては自分の経験で積んでいくしかないと思います。いいにくい言葉は自分の言葉で置きかえてみて、自分のフレーズが見つかるところまでやることです。

〇呼吸を感じさせよ

 レッスンにあたっては集中して、ギリギリの線上で、毎日、何ができるのかを自分自身で判断し、把握してください。

 自分で把握すること、たとえば声を正しく出すことであれば(これを端的に声のポジションをつかむなどと私は言っていますが)、最初の12年にかけては、声をしっかり統一して出せることに専念してください。そこから、その声に感情を伴っていき、表現に命が感じられるようになることが大切です。技術や歌い方などはそのあとの問題です。(が考えなくてよいということではありません)

 音程とひびき重視の教え方がはびこっていますが、基本的に私は(中音域までについては)、声量中心に声域をのみ込んでいくようなやり方をしています。最終的に表現のタッチに至らないトレーニングは無意味だと思うからです。

 日本人の場合、どうしても高声域や音程をとることに気をとられ、そのための声を作ってしまいます。すると声を出すことが複雑になってくるから(口先、つまり部分的になるということです)、パワーや声量、魅力的な声がいつまでも出せません。結局、そんなことをやっているくらいなら(たった一声)プロとして通用する声を作ってそれを展開する方がよいと思います。そのことがよいのではなく、問題点やギャップが明確になるからです。

 どうして確かなものを得るまで待って、そこから膨らませていけないのでしょうか。歌い込んでいくと、自然に声はできていってあたりまえなのに、それが、なぜできないのでしょう。それはいつまでも、中途半端な声を使っているからです。例えばサビのワン・フレーズを100パーセント近い完成度で、出せるようになったら、他の部分も少しずつ正しく処理できてきます。1つのフレーズで心も身体も目一杯使い切るようなトレーニングをして、すべてを歌い切ってしまうことを、飽くことなく繰り返すなら、間違えません。どんなアーティストも、発声でなく、そこから入ったはずです。その基準を自分で持ち、常に厳しくチェックすることが大切です。

 最初は、声が出ていて、喉に負担がこなければよいでしょう。しかし、身体を使うことを惜しまないことです。最終的に声を超えた表現ができなければ、誰も聞いてくれないでしょう。

 フレーズをつかもうとしたら、思いきって大きく出してみなくてはわかりません。しかも、自分で感じながら、表現しなくてはいけません。音のイメージも大切です。それは、身体を使って出ている声を、どう展開させてゆくかを、計算ではなく自分のイメージと呼吸で展開させてゆくことです。

 一瞬ならできるが、ワン・フレーズなら難しいから、ワン・フレーズならできるが、3分間になるとできないというレベルを知り、ギリギリの練習をやっていくことです。その構成も、やはり“呼吸”がもとになります。どう呼吸を使ってタッチ(表情)を出すかです。

 呼吸が見えない歌い方というのは、後で伸びていきません。少々、声がかすれようが音程がはずれようが、リズムがとれなかろうが、まず声に息を通してやることが基本です。それが息吹になると、ソウルがそこに現われてきます。

 大切なのは、伝えたいイメージ、表現となっていく統合したイメージです。身体を使い切って、それを聞かせられる言葉に変えてゆくために、フレーズをとり入れていくのです。詞とメロディを自分の身体に宿し、パワーアップして送り出します。歌っていないように聞こえても、表現が通用すればよいわけです。

 意識的に声の芯(ポジション)が身体の中心にあると考えてみましょう。腹式呼吸がわからなければ、これを腹話術のように思ってやってみればよいでしょう。身体と声が1つになって、そこに歌のきっかけが表われます。

「最強トレーニング」 Vol.10

〇声の表情を伴って伸ばす

 

 「お世話になりました」とはっきりいってみてください。ゆっくりと、しっかり、やや大きな声でいいます。「せ」とか「た」とかが、うまくいえましたか。

もしうまくいえない音があるようでしたら、その音を後でしっかりとトレーニングします。

ことばのトレーニングを繰り返し行なうのもよいでしょう。ついでに、「よい経験になりました」に変えてみましょう。

そこで、表情をつけてみます。役者になり切ってやってみてください。

単に大きな声を出せばよいというわけではありません。そのなかにメリハリをつけ、あなたのもっているイメージが伝わるようにしてください。そのイメージをこわさないで表現を大きくしてください。

強弱、メリハリをイメージで大きくとっていくのです。すると、少しずつフレーズが大きくなって、音が伸びてきます。ことばがいい切れなくなったり、フレーズの1本の線の中でことばが処理できなくなったら、それ以上伸ばすのをやめます。

何度もトレーニングしているうちに、声はうまく伸びるようになってきます。

言霊(ことだま)といって、ことばの中には魂、命が入っているのです。これをよりパワフルに伝えるために伸ばしていくのですが、表現力が失われるほど、だらだらと伸ばしてはいけないのです。

 

  • 声に表情をつけるトレーニング

たっぷりと表情をつけていってください。

1.「私は、とてもうれしく思っています」

2.「お世話になりました」

3.「よい経験になりました」

 

  • たたみかけるトレーニング

テンポをあげ、ハイテンションでピーク、サビを出しましょう。

テキ屋、もの売り、フーテンの寅さんなどのタンカを参考に、勢いよくたたみかけてください。

1.「はいはい、どんどん、買ってちょうだいね」

2.「それはね、一番いいよ」

 

  • ツッパリのトレーニング

断定的にいって、強いひきつけをねらいます。やりすぎると、反感をもたれますが、こうして緊張感を合間で喚起させることは、有効なことです。そのあとに、やさしくゆっくりと声を使うと、より効果的になります。緩急の緩と急を、うまくどこかに入れていくわけです。きっぱりと断定してから、ふつうのいい方に戻してください。

1.「いりません。でも、時間をいただければ、検討いたします。」

2.「いけません。気をつけてください。」

  • 嘆願するトレーニング

あまり卑屈にならないことです。人柄や性格にもよりますが、相手によっては、それが効果的なこともあります。

気持ちを込めていってみましょう。

1.「お願いですから、残してください。」

2.「助けると思って、お決めください。」

  • 下手に立っていうトレーニング

 聞く人はお客様、お客様は神様と、常にうやまうことです。敬語をベースに使い、相手の尊厳に配慮します。

 嘆願してみましょう。

1.「何卒、ご容赦願えませんでしょうか。」

2.「どうか、お許しください。」

3.「失礼致しました。」

 

〇プロミネンス(prominence 強調)とは

 

プロミネンスとは、表現を相手に強く伝えること、強調してはっきりと伝えることを示します。「際だち」「際だたせ」「卓立」「対比の強調」「文アクセント」などともいわれます。ある特定のことばを結果として強調することです。

強調するためには、強い調子でいうのが、一番、簡単です。その他にも、間やテンポを変えるなど、いろんなやり方があります。

これは、個人の選択に任されている場合と、社会的習慣として決まっている場合があります。いいたいことをわかりやすく伝えるために強調します。どこにこのプロミネンスをおくかで、文章の意味が変わってくることもあります。

 いつも、どの語がどのように際立っているかを、チェックしましょう。

〇プロミネンスの原則

 

声で全てを強くいうと、均等化され、逆効果となります。特に意味をもつ大切なことばだけを強調するのが一般的です。

大声でいったために、発音が不明瞭になったり、うるさくて何をいったのかわからなくなるようでは、本末転倒です。

特に伝えたいことばに絞って目立たせるのが、プロミネンスの原則です。

この場合、プロミネンスとは、強弱アクセントの強勢のことではなく、語や文章そのものを強めるということです。

強くいうと、大きく高くなりがちですが、結果的に、しっかりと伝わればよいのです。ですから、プロミネンスにもいろんな方法があります。そのことばの前後を弱くいう。前後に間をとる。長くいう、太くいう、はっきりという、表情や方向を変えていう、などもプロミネンスの手法です。

 

  • ことばに緩急をつけるトレーニング

/のついているところまで速く、//のついているところまでゆっくりいってみましょう。

1.「あなたの上司は/ここから遠く離れたニューヨークの郊外に//住んでいます。」

2.「私は/いつも//あなたのことをずっと//思っています。」

 

  • 強調(プロミネンス)トレーニング

(1)低く、弱く読む

 次の下線部に-のついたことばを、声を低く弱く、小さな声にして読んでみましょう。そのことばの意味を強めるように、声に気持ちをこめます。

1.「お客様が ずぅっと 迷っているときは 声をかけましょう」

2.「会議で どんどん 発言をしましょう」

(2)伸ばして読む

 次のように一つの声を長く伸ばすと、そのことばの意味が強調されます。

 次の下線部に-のついたことばの意味を強めていいましょう。

1.「そんな バカな話があるものですか」

2.「時間はまだ たっぷりと あります」

(3)速く読む

 次の下線部に-のついたことばを、声を速めて(早口で)、意味を強めてみましょう。

1.「わたしの勘が ぴたりと 当たった」

2.「そんなこと 知るわけないでしょう」

(4)強調箇所を変える

「私は(1)、午後一時に(2)、会議室で(3)、営業部長と打ち合わせをします(4)

1.誰が行くのですか (1)

2.いつ、行くのですか (2)

3.どこに行くのですか (3)

4.何をしに行くのですか (4)

 この四つの疑問のどれに最も強く答えるかによって、それぞれ際立たせたいところ、プロミネンスがおかれるところが違ってきます。

〇話の調子を変える

 

チェンジオブペースとは、ペースをチェンジする、話の調子を変えることです。

自分の声をテープで聞いたとき、単調で、退屈に聞こえるとしたら、調子が変わらないからです。話すのに、慣れていないと、大体そうなります。声や話し方に変化がないと、聞いている人は引き込まれません。

 でも、あなたは友だちに、退屈な話をする人だとは思われていないでしょう。それは、友だちと話すときには、チェンジオブペースをしているからです。それでも仲間内で聞いて退屈なときもありますね。その理由を考えてみましょう。

・話題がないとき、自分に関心のない話題のとき

・一方的に相手ばかりがしゃべっているとき

・間合い、テンポ、リズム、フィーリング、呼吸が合わないとき

・メリハリ、相手のしゃべり方が単調で変化のないとき

・発音、ことばが聞きづらいとき

友人との間では、しゃべり方まで問われることはないでしょう。おたがいのことを知っているし、関心のあることをしゃべっているからです。

それよりも、呼吸、間、コミュニケーション上で大切なことが、案外と気づかないまま、いい加減になっているものです。

友人相手ではないときは、もっとわかりやすく伝わるようにしなくてはいけません。

たとえば、友人であっても、一人でずっとしゃべっているのに、聞いている人が退屈せず、魅き込まれていく人もいるでしょう。話題も大したことがないのに、次の一言が待ち遠しいような話し方をする人、そこに自然と含まれている技術が、チェンジオブペースです。

〇ことばに抑揚をつける

 

 ことばには必ず抑揚があります。たとえば、子供達がふざけあって話していることばは、大きくなったり小さくなったりして、その感情を伴って私たちの耳に入ってきますね。

しかし、その子たちに教科書や作文を読ませたり、ト書きを話させてみてください。「ボクノオトウサンハ・・・」といきなり、生気を失った単調で、一本調子なことばの羅列、いわゆる棒読みになってしまいます。

 普通の会話の中にも、音節(シラブル)がもつ自然なアクセントがあり、強調されているところがあります。これによってことばの意味がわかりやすくなるのです。

 こういったことばに対する感覚の鋭さを磨くためには、文章を読み聞かせる力をしっかりとつけることからです。すべてのことばは、高低・強弱、そして音量、リズムと変化をもっています。これをしっかりとらえ、それをさらに大きくイメージしたのが歌や芝居のせりふだと思ってください。

 

〇抑揚と強調のトレーニング

「あなたの先日の企画は とてもよいと思います」

 これを、語調、語気、語勢、間をいろいろと変えてやってみましょう。

1.語調 高低 高い-低い

2.語気 強弱 強い-弱い

3.語勢 緩急(テンポの変化) 早い-ゆっくり

4.間 「企画は」であけましょう。その前後の音の高さに気をつけましょう。

 そこで、ことばを発見し、感じることです。

 ことばの一つひとつに情感が入るような表現ができるためには、声、ことばに強い関心をもって、感じることです。こういった音の世界の動きに、感性での快さを捉えていくことが、上達への道となります。

〇緩急の表現のトレーニング

 緩急は、普(普通)→緩→急→普→緩→急→普とつけます。

 緩では、感情を抑制し、急で、感情を解放します。

「ゆっくりとつたえる」

1.ゆ っ 、く り 、と 、つ、た、え、る

2.ゆ っ く り と、つ た、 え る

3.ゆっ・・・く・りと、つた、える

緩急とは、単にぶつ切りにしたり、音間をあけることではありません。一つずつ切ると音が切れて幼稚になるので、音を持続させる気持ちでいいます。強アクセントをおいたあと、たっぷりにゆったりというとよいでしょう。

 抑揚(イントネーション)は、ことばの調子、語調、語気、語勢に気をつけ、情感的に入れ込んだ表現で、練習しましょう。充分に気持ちを込めてやってみることです。

 長い間のあとは、やや高めに大きく入ると効果的です。これを「高出し」といい、日本語の場合は特に大切です。

 

〇声とことばから表現を感じる

 

ここで、怒った顔で笑ってみましょう。心と身体(生理)は一体のため、表情と違う表現をするときには、ひどくアンバランスで、ぎこちなくなるでしょう。次に、笑った顔で怒ってみましょう。どうでしょう。

日本語は、プライベート、オフィシャルの区別が大きいのに、日本の教育では、音声表現をあまり学びません。そのためか、どうも日本人は音声表現において、うまくありません。たとえば、英語のように抑揚をつけて日本語で話せたら、そのまま対話として通じる表現になりやすいでしょう。日本語でそういうことをしっかりやっているのは、役者の養成所くらいです。

 

そこで、役者のようにしっかりとした声で話すことを心がけましょう。それを、テープに録ってチェックしましょう。

ひとつはことばを大きく伸ばす方向でとらえていくこと(声量)、もうひとつは、高低に幅をもたせていくこと(声域)です。この両方が声の基礎条件になっているといえます。そこで、日本語もそのように応用してみるわけです。

 メリハリをつけるにも、どこを強調すべきなのかを考えなくてはなりません。

 抑揚には、リズムやことばの感じをうまく生かすようにしましょう。

「マンガと歌」 No. 412

私が思うに

ことばと絵画の間に、マンガがあり、

ことばと音楽の間に、歌があります。

 

私にとって

表現での位置づけは、同じなのに

どうも、日本では

そして、現代社会では

マンガが歌より、

視覚が聴覚より、

表現の可能性を謳歌しています。

 

視覚以外のセンサーデバイスが発達すれば、

視覚の優位性は、少しは崩せるのでしょうか。

 

私的には、

視覚でのテレビやスマホは、長時間では、心身にダメージ のような疲れを残し、

聴覚でのラジオやレコードは、その心身を回復させていたような経験があるのですが。

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