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閑話休題 Vol.106「茶道」(2)

〇三千家

 

千利休の没後、千家は2代・少庵(しょうあん)、3代・宗旦(そうたん)と続いた。3代宗旦の三男である江岑宗左(こうしんそうさ)は、宗旦の隠居に伴い継嗣として不審菴を継承した。宗左は千家の直系を継ぐ。宗旦は屋敷の裏に今日庵を建てて隠居所とした。宗旦の死後、今日庵を四男の仙叟宗室が受け継いで、裏千家を立てた。また次男の宗守が養子先から出戻って武者小路千家となった。こうして表・裏・武者小路の三千家が始まった。

 

「表千家」

表千家を象徴する茶室不審菴(ふしんあん)の号は「不審花開今日春」の語に由来。現在は、15代目の猶有斎(ゆうゆうさい)宗左(そうさ)が家元である。代々の家元は紀州藩主である紀州徳川家(御三家)、紀州徳川家とつながりがあった三井家とも縁があった。

6代覚々斎以降の、町方への普及。7代如心斎は、実弟である裏千家8代一燈宗室や、高弟である川上不白らと共に時代に即した茶風を創り出し千家中興と称される。

 

指導方法としては、七事式が制定、許状とは、稽古することを許可する書面。(資格)

入門(にゅうもん):割稽古・略点前からはじめて薄茶・濃茶の基本の点前や炭手前など、茶道と聞いて、一般に思い浮かべられるほとんど全てを含んでいる

習事(ならいごと)/飾物(かざりもの):習事八箇条、飾物五箇条からなり、特別な状況や道具に即した変化を学ぶ

茶通箱(さつうばこ)/唐物(からもの)[講師]/台天目(だいてんもく)/盆点(ぼんてん)[教授]:台子点前の準備段階として重要な道具の取り扱いを学ぶ

乱飾(みだれかざり):台子点前

真台子(しんだいす、しんのだいす):真台子を用いた奥儀

<重要文化財>表千家祖堂、絹本著色千利休像、瀬戸黒茶碗(小原木)

<名勝>不審庵(表千家)庭園

 

「裏千家」今日庵が通りからみて裏にある意。茶室・今日庵(こんにちあん)は裏千家の代名詞

8代又玄斎一燈は、兄の表千家7代如心斎と共に千家の中興とされる。

茶道総合資料館 茶道文化検定。現、16代目の座忘斎。

入門:割稽古・盆略点からはじめて薄茶・濃茶の基本の点前や炭手前など、世間一般が茶道と聞いて思い浮かべるほとんど全てを含んでいる

小習:十六ヶ条の習い事と呼ばれるもので、特別な道具や状況に即した変化を学ぶことで茶道の基本を身につけることを目的としている

茶箱点:茶箱を用いた裏千家独自の点前であり許状である。従来は「欄外」に区分されていた[以上、初級]

茶通箱/唐物/台天目/盆点:台子点前の準備段階として重要な道具の取り扱いを学ぶことを目的とした、いわゆる「四ヶ伝」

和巾点:名物裂と中次を用いた古法で、裏千家独自の許状である。従来は「欄外」に区分されていた [以上、中級]

行之行台子/台子点前の基礎で、いわゆる「乱れ」

大円草:大円盆を用いた裏千家独自の点前であり許状である

引次:行之行台子までの許状の取次をする許可[以上、上級、助教師]

真之行台子:台子を用いた、いわゆる「奥儀」

大円真:大円盆と真台子で行う格外の奥秘であり、裏千家独自の許状である

正引次:真之行台子までの許状の取次をする許可[以上、講師]

茶名:利休以来の通字である「宗」を含んだ名前を名乗る許可であり、また正引次までの許状の取次ができる資格でもある[専任講師]

準教授:茶名までの許状の取次をする許可[助教授]

 

「武者小路千家」所在地が武者小路千家の名の由来である。官休庵(かんきゅうあん)現、14代目の不徹斎。

 

 

<作法の違い>

・裏千家は薄茶をよく泡立てる。表千家、武者小路千家では泡をあまり立てない。

・裏千家の茶筅は白竹。表千家では煤竹。武者小路千家では胡麻竹(染み竹)。

・菓子器は裏千家が蓋なしの鉢、表千家と武者小路千家は蓋付きの喰籠(ジキロ)。

・道具の箱の紐色が、裏千家は深い緑、表が黄、武者小路が茶と紺。

・女性の袱紗(ふくさ)は、表千家は朱無地、裏千家は赤または朱無地のどちらか、男性は紫無地が主流。

 

「家元制度」

芸事一般に見られる家元制度の確立。家元たる当主は直属の門弟に稽古をつけてその分の教授料を取る。直属の門弟は自分の弟子に教えて教授料を取りその一部を家元に上納する。直門の門弟の弟子の弟子は更に自分の弟子に、と家元を頂点としたピラミッド型組織である。

家元は、許状(ゆるしじょう・おゆるし)の発行権を独占、中間の師匠は自分より上位の師匠、さらに家元へと許状の発行申請を取次ぎ、御礼(申請のための費用)も上納する。家元を権威付け、分派独立を防ぐと同時に組織の経済的基盤を確立。

 

参考:Wikipedia

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