「最強トレーニング」 Vol.14
〇さまざまな音をつくる子音(1)カ行(ガ行)
声を出すときに、声を発するところや声を妨げるところ、その位置ややり方が変わると音も変わります。そこで生じた音を子音といいます。
日本語の場合は、子音は母音につく形(原則として1子音+1母音)です。柔軟かつすばやく出すことが求められます。母音が流れをつくり出すのに対し、子音はそれを妨げ発します。
K、T、Fなどは、声帯を震わさずに、喉、舌、唇によって発音されます(これを無声音といいます)。
L、M、N、R、Z、V、Wなどは、声帯の振動を伴います(これを有声音といいます)。
日本語の欠点は、口の中で平たく浅い声になってしまい、外にひびいていかないことです。それを欧米の言語のように口の中を縦に広く、響きも胸と鼻の線を結ぶ<縦のイメージ>で出すことがポイントです。欧米の発声と同じように日本語もしっかりと伝えられるようにしていきたいものです。
日本語では子音母音の区別がないため、スーツ(Suit)、スーパー(Super)のす(Su)とスクール(School)、スケート(Skate)のS(子音のみ)を同じ発音「ス」で認識しています。
それを、耳での感覚による認識をより鋭くすることで解決していきます。日本語の音声言語教育の必要性は大いにあるのですが、今のところ、外国語学習(聴音と発音)によって代用されているといってもよいでしょう。
K 舌の中央を山型に軟口蓋につけ、息を止めてこれを離すことで発音します。「か」は、舌根の奥で行なっているため、次にくる母音が不明瞭になりがちです(Gにも同じことがいえます)。
N 日本語「ん」とは違います。歯茎の軟口蓋に舌の先がついて、瞬間的に鼻に抜けます。
V、F、W 下唇の裏と上の前歯で摩擦して発音します。
Z 歯の間ではなく、舌を歯の間で出します。
□カ行の発音
EX.「こんにちは」 「こんばんは」
〇カ行音……カ[ka] キ[ki] ク[ku] ケ[ke] コ[ko]
日本語で最も語数が多いのが、カ行、ガ行で始まることばです。
カ行の子音[k]は、奥舌と軟口蓋でつくる破裂音です。奥舌を軟口蓋につけて息の出口をふさぎ、息をはき出すとき、この閉じた部分をつき破ることによって発します。
「アカアカ」をくり返してみましょう。鏡でみると、喉の奥(軟口蓋)の口蓋垂に舌が盛り上がります。「カ」「ク」「ケ」「コ」はこうして発音されます。
<キとカクケコの違い>
「カキカキ」といいながら、鏡で喉をみてください。
軟口蓋は「カ」でみえるのに、「キ」ではよくみえません。舌の手前が盛り上がるからです。キ[ki]は、「イ」の発音につられて、舌の接点が他のカ行音よりも前で硬口蓋になります。これを口蓋化といいます。口蓋化は、他の行にも出てきます。(調音点は、前方から、キ→ク、ケ→カ→コの順です。また、キ、クは、無声化することがあります。)
〇ガ行と鼻濁音について
・ガ行音……ガ[ga] ギ[gi] グ[gu] ゲ[ge] ゴ[go]
[g]は、[k]と同じに発する子音です。[k]が無声音、[g]は有声子音です。[g]は強い破裂音で、強く発音すると耳ざわりです。「ガ」「グ」「ゲ」「ゴ」に対して、「ギ」は口蓋化します。
このガ行音は、呼気を鼻へぬく鼻濁音になることがあります。
〇ガ行が鼻濁音になる場合
助詞のガ EX.山カ゜(゜は鼻濁音化を示す)
もとはカ行のものが複合語になって濁ったもの EX.株式会社
数字でも固有名詞化したもの EX. 十五夜、大五郎
〇ガ行が鼻濁音にならない場合
第1シラブルにくるガ EX.学校
複合語 EX. 専門学校
外来語 EX.スィンガー
擬音 EX.ガンガン
数字 EX.5(ゴ)
- 〈カ行のトレーニング〉
(カ)固まった価値観を変えろ/階段の壁にかかった消化器
(キ)今日のキリンの気持ち/地球の危機きっと来てる
(ク)空想の中の百済の国/熊本の空港にくる
(ケ)過去の経験にけりをつける/やけ酒のわけ
(コ)苔むした小石の小径/行楽地で孤独な子供
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