閑話休題 Vol.109「歌舞伎」(2)
<演目>
歌舞伎狂言 時代物(御家物、王朝物)、世話物(生世話物(きぜわもの)、散切物)
丸本物(義太夫、義太夫狂言、でんでん物)、松羽目物、純歌舞伎
活歴物、新歌舞伎、新作歌舞伎。
<特徴>
「世界」観 「曾我物」「景清物」「隅田川物」「義経物(判官物)」「太平記物」「忠臣蔵物」
綯交ぜ(ないまぜ)
全場面を演じる「通し狂言」、人気場面のみ「見取り(ミドリ)」
<演目と通称>
外題 本外題 段・場・幕
・演目そのものに通称
例:『都鳥廓白波』(みやこどり ながれの しらなみ) →『忍の惣太』(しのぶの そうた)
・特定の段に通称
例:『義経千本桜』(よしつね せんぽん ざくら)四段目「道行初音旅の場」→『吉野山』(よしのやま)、四段目切「河連法眼館の場」→『四ノ切』(しのきり)
返し(返し幕) 切
<演出>
後見(こうけん) 黒衣後見(くろごこうけん)、黒衣(くろご)
着付後見(きつけごうけん)もしくは袴後見 裃後見(かみしもごうけん)
波後見(なみごうけん)、雪後見(ゆきごうけん)
拍子木(ひょうしぎ) ツケ 板(ツケ板)
隈取 見得 六方(ろっぽう) 外連(けれん)
<役者>
名跡(みょうせき)襲名(しゅうめい) 屋号 大向こう
<舞台>
上手 下手 花道 本舞台 大臣囲い 黒御簾 下座 黒御簾音楽 下座音楽 床
大臣柱 鳥屋(とや) 揚幕(あげまく) すっぽん 仮花道
<舞台機構>
廻り舞台 明転(あかてん) 「行って来い」。迫り(せり) 地下(奈落)
定式幕 緞帳。振落し 降りかぶせ。道具幕 浪幕、山幕、網代幕、黒幕、霞幕。
<歌舞伎音楽>
唄物である長唄 語り物である浄瑠璃。常磐津節・清元節。大薩摩節、河東節、新内節
<興行>
大歌舞伎、花形歌舞伎。
歌舞伎座 東京では新橋演舞場、国立劇場、明治座、日生劇場、浅草公会堂(新春浅草歌舞伎)、大阪松竹座、南座、御園座、博多座、旧金毘羅大芝居(金丸座)、内子座、永楽館、康楽館、ほか福岡県嘉穂劇場、熊本県八千代座
<観劇>
各月25日間 2部制(3部制もあり) 午前の部は午前11時から午後4時ころまで、午後の部は午後4時半から9時ころまで。
<歌舞伎に由来する語>
・大向うを唸らす(おおむこうを うならす)
・差金(さしがね)
・黒衣(くろご)
・黒幕(くろまく)
・二枚目(にまいめ)
・幕切れ(まくぎれ)
・千両役者(せんりょうやくしゃ)
・十八番(じゅうはちばん)
「ピンハネ」:「ピン」とはポルトガル語のpinta(点)
<日本人はもともと、霊的なものが床下に住んでいて、ある時ヌ~ッと家の中に入り込んで来るという発想を持っています。日本人の先祖から受け継いでいる土地への信仰、そして日本人家屋の構造とあいまって生まれてくるこのような発想は、芝居の演出にも導入されます。
歌舞伎では黒御簾の中で芝居のバックに音楽を入れるだけでなく、舞台上で芝居の情況を語ったり心情を歌ったりする演奏があります。長唄、三味線を含め囃子方が演奏するのを「出囃子」、浄瑠璃の太夫・三味線が演奏することを「出語り」と呼びます。ちなみに歌舞伎に用いられる音楽で「長唄」を「歌い物」と呼び、義太夫(竹本)、常磐津、清元などの浄瑠璃を「語り物」と呼んでいます。
太夫は腹に「オトシ」という小豆や砂利を入れた袋をしのばせて、しかも腹帯というものを巻いてお腹の底から声を出すようにしています。
何も掛声は屋号だけではありません。二人立ちで見得を切った時に「ご両人~」、三人の時は「三千両~」、他の人が「二代目~」などと声を掛ければ、自分は「日本一~」と掛けてみたり、そこの声を掛ける側のセンス、心意気がうかがえるのです>(西川浩平)
<能との違い>
室町時代に猿楽は「式楽」と呼ばれ、武家を後ろ盾に大成。
歌舞伎は江戸時代初期、出雲阿国。元禄時代に市川團十郎、坂田藤十郎が出る。
都市の武士と商人など大衆。能とは250年の時代差。
(エンタメとしての歌舞伎)ワンピース・Naruto・初音ミク 現代の歌舞伎は「超歌舞伎」へ 漫画を原作とした歌舞伎の上演
参考:Wikipedia/「歌舞伎音楽を知る」西川浩平(ヤマハミュージックメディア)
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