「お笑い芸人、俳優、歌手のタレント化での政治的沈黙」 No.419
日本の芸能界は、かつてない静けさに包まれています。戦争があろうと政治変革があろうと、オピニオンリーダーたる主役たちは、本音を語りません。マスメディアでのMCやコメンテーターのことばは、空虚なまま、その時間枠を埋めて終わります。
AIが炎上リスクを監視し、SNSが真意を切り刻む現代。かつては、個性と思考と表現の象徴だった言葉が、牙を抜かれてしまいました。
CM契約を吹き飛ばすリスクとならないように、タレント化して、自らを無色透明な空っぽに、肝心なことは沈黙に葬ることで、生き残りを図っています。体制と同化し、既得権益の保守層と成り果てました。
ファンが推しに求めるのも、また現実の政治を忘れさせてくれる安らぎです。そんな期待に応えようとする彼らの沈黙は、ビジネスとしては正解ですが、表現者としてはあまりに哀しく虚しくみえます。
本来、芸人や歌手は独自の表現を持つ存在です。それにもかかわらず、発言を控える空気に飲み込まれていく現状には、忸怩たる寂しさが残ります。俳優、声優は、役になり切るのですが、タレントや歌手、芸人は、まさに独自の表現が、売りもののはずです。
なのに、皆、私たちも含めて、同じように、この動きに飲み込まれていくようでは、日本に未来はないでしょう。日本の美徳、和の世界では、こうして空気が動かすどころか、空気さえなくなっていくのでしょうか。
#『日本の芸能界、政治的発言が沈黙の理由』音楽に関する希望論は、『日本のポップ・ミュージックと政治』(ともに『副・真のヴォイストレーニング』はてなブログに詳細)
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