「最強トレーニング」 Vol.17
〇くせのない自然な声の使い方を学ぼう
- 基本トレーニング
1.「ただいま」
2.「こんにちは」
3.「さようなら」
4.「どうもありがとう」
5.「すみません」
□チェックポイント
A.姿勢、身体 呼吸、フレーズ
身体を動かしてリラックスしましょう。
B.顔の表情
顔の表情をやわらかくします。
C.発声、高低、強弱、トーン
もっとも使いやすい声でよいです。
D.発音
あまり気にしないでください。
E.声の表現法
さいごまで、なごやかな気持ちをキープします。
〇日本人にとっての、自然な声のイメージとは
日本人の日本語の音声には、いろんな弱点があるといえます。自然というと、力を抜きすぎ、弱くなりすぎることもあります。
というのも、日本人の場合、どうしても、強く声をぶつけあい主張し合うような風潮がなかったため、声に強く吐く息や大きなメリハリなどが必要とされなかったのです。自分たちの主張が通らなかった場合、激しく訴えるような、強力な音声力をもつ国の人々とは違います。ですから、ことばのトレーニングのときは、気は強くもち、声は少していねいに、という感じで心がけてみましょう。
この音声そのものへの認識力の弱さと、その効果的な使用法への無頓着さは、「あ、うん」の間で心が通じ合うという、日本の文化、風土の影響のせいでもあります。それを自覚して、しっかりとトレーニングすれば、優れることはさして難しいことではありません。ぜひ、本書で音声力に差をつけましょう。
〇声のくせとは、何か
声のくせは、その人の声の特徴であり、個性です。声を聞いて、あなただとわかるのは、声にあなた独自の音色が表われているからです。しかし、あまりに発声のよい状態からそれていると、喉の障害に結びつくことがあります。持って生まれた声を充分に生かしきっていないのを、くせというのです。
若さがない老け声やいっていることが聞きづらいというのも、一つのくせです。声がうまく共鳴していないからです。多くの場合、生まれつきということではありません。
ガサついている声、マイクに入りにくい声は、必要以上に大きな声を出している人にみられます。声帯に力が入っていたり、喉や口内が詰まったりしているのが主な原因です。
普段はよい声でも、いざというときに、極端に不自然な発声に切り替わって、喉をしめつけている人もいます。
小さな声しか出さない人も、うまく響かないと、硬く頼りなく聞こえます。
〇くせと個性
くせというのは、個性とよく混同されます。くせのないというのは、この場合、声として何もひっかかりのないということです。他の人とあなたとを区別する何かのことです。声の場合は、声の大きさ、話すスピード、方言など、いろいろあります。特に主なのは、音色です。楽器の区別は、目をつぶってもできます。ピアノとバイオリンとトランペットは間違えませんね。その違いは、音色です。くせというのは、きっと中学生が始めてそういう楽器を扱ったときに出す、ノイズのようなものと思えばよいでしょう。うまく本来の機能を扱えていないために生じるイヤな感じと思うとよいでしょう。
声には、呼吸や発声だけでなく、意志や意図も入ってくるので、やっかいです。発声に関しては、本書のトレーニングで直せます。できるだけ、明るく、気分よく、笑顔で話しましょう。そしたら、少々くせがあっても、魅力的な個声となって聞こえるのですから。
〇声のくせをとるには
発声について、無自覚のうちに間違ったイメージや思い込みがある場合、他人の声やその使い方の影響による場合、自分に合っていない声を出そうとすると、無理が生じます。
発声上の問題だけでなく、発音の問題もあります。
大きな声を出しすぎている人は、トーンダウンしてみましょう。低音でゆっくりと出してください。リラックスして、強い息を使わずに声を出します。かすれたり、喉にひっかかるのはよくありません。
身体や息のトレーニングで、少しでもお腹から息が流れるようにしていきましょう。喉から上ではなく、お腹全体に意識をもって出すことです。
〇「自然な声」にするには
「自然な声」というものがあるのではありません。「自然な声を出す」とは、あなたの声を、ごく自然に出しているように聞こえる声にしていくということです。メイクアップはするが、飾りすぎない声(無理に演じているようでない声)にするということです。伝わることを、声で邪魔しないといった方がよいでしょうか。
人それぞれに違う魅力的な声があります。そういう感覚で、自分の自然な声をみつけていきましょう。
一般的には心身がリラックスしているときに出した声は、話し声でも歌声でも、自然な声として聞こえます。楽しいことがあって、思わず笑みを浮かべているときの声が理想です。
反対に不自然な姿勢や緊張した状態で発声をすると、どこかに力が入り、声も不自然になるものです。心身のどちらかでも硬ければ、声まで硬い感じになってしまいます。
声は、その人の姿勢や意志、感情にも大きく左右されます。
後ろめたいとき、うそをついているときなどは、物腰だけでなく、声も不自然になるでしょう。つまり体調から精神的なものまで、全てが声に現れてしまうのです。
- 自然な声にするためのトレーニング
・息と声をミックスさせるトレーニング
身体から深い息を出したあと、そこにうまく声を合わせるようなつもりで声を出してください。
1.「ハーアー」 2.「ハーエー」 3.「ハーオー」 4.「ハーウー」
・声で伸ばすトレーニング
1.「アーー」 2.「ハアー」 3.「フゥー」 4.「へエー」 (各20~30秒)
・自然な声で読むトレーニング
情景を思い浮かべて、ゆっくりと読んでください。
1.「今日は気持ちのよい朝ですね。」
2.「すっかり晴れましたね。」
3.「どうも雲行きがよろしくないようですね。」
■応用例文トレーニング
1.「ただ今戻りました」
2.「お先に失礼します」
3.「お疲れさまでした」
4.「失礼いたします」
5.「恐れ入ります」
6.「お先にいただきます」
7.「ご馳走さまでした」
8.「ちょうだいいたします」
9.「そろそろおいとまいたしますので」
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