「最強トレーニング」 Vol.19
〇温かい気持ちで応対する声
- 基本トレーニング
1.「はい」
2.「ようこそいらっしゃいました」
3.「こんにちは」
4.「いらっしゃいませ」
5.「かしこまりました」
□チェックポイント
A.姿勢、身体 呼吸、フレーズ
たき火にあたっているようなイメージで身体をあたためます。
B.顔の表情
目一杯ほほえんでください。
C.発声、高低、強弱、トーン
一呼吸おいて、うれしさをかみしめていってみます。やや低めの声で。
D.発音
少しこもってもかまいません。口の中を広く使いましょう。
E.声の表現法
ゆるやかに、ゆっくりと。
〇温かい声とはどういう声か
温かい声、ホットな声は、ラジオのパーソナリティの声が手本ですね。テレビのアナウンサーやレポーターと違って、マンツーマンのメディア、ホットなメディアとしてのラジオは、聞く人をあなただけに想定してオンエアされています。いわば、みのもんた式、声の使い方ですね。
現代人が、温かい気持ちになれるとき、それは、いつでしょうか。
案外と、皮肉なことですが、悲しい出来事を皆で共有したときなどではないでしょうか。戦争、テロ、大震災などで打ちのめされたとき、人間のとても大切なものがあふれ出てくる。倒産、闘病などでも、そうかもしれません。もっとも、人間らしい心を持つのは、死刑囚という人もいました。
あなたはどうでしょう。人の施しに感謝したとき、反抗していた親が年老いて弱ってきたとき、赤ちゃんや小さな子供と接するとき、人というのは、温かい気持ちになります。温かく人に応対できる声は、本当は、とても苦労してきた人でなくては、なかなか出せません。こればかりは、ノウハウではありません。せめて、そういう気持ちで、他人にも接しようとしたときに発されるものでしょう。
〇声の感じをやわらかくしよう
その人の声の感じが“決め手”となります。話は、その動きの部分、リズム、メリハリ、ノリのまえに、声質によって、相手の話を受け入れるかどうか、決まるといっても過言ではありません。怒ったり、ヒステリックな声は、誰も聞きたいとは思わないでしょう。とても仲のよい人でも、その声質が少し変わっただけで、ずいぶんと感じが変わることもあります。
このように、ずっと伝達のベースを支配するのは、声質です。よい声質は、話を聞きやすくし、やわらかな声は、聞く人の気持ちを穏やかにし、聞き終えた後の印象をよくします。
〇声質の印象の違い
声質は、ちょっと気をつけて声を出すだけでも、かなり相手の受ける印象は違ってきます。
次のことに気をつけてみましょう。
1.語尾を丁寧に切る。
2.同じ声質をキープした声で話す。
3.声の高さを上げすぎない。
4.メリハリ、強弱をほどよくつける。
5.感情的なときほど低くゆっくりと抑える。
〇自分の声が嫌だと思わないように
声質は、一人ひとり違うものですが、ある程度は先天的に決まっています。
中には、自分の声が気に入らない、声を取り替えたい、という人もいるでしょう。でも、誰の声にも、その人なりの個性があるものです。その自分の個性を見つけ、声を生かす方向で伸ばしていきましょう。
声は、その使い方で随分と印象が変わります。大切なのは、声そのものでなく、声を使った結果、相手に与える印象の方だということを忘れないでください。自分の声が嫌いであっても、周りの人はその声を聞いているのですから、まずあなた自身が、自分の声を好きになることが先決です。そして、自分のベストの声をつかみましょう。自分のベストの声とは、調子がよいときだけでなく、大事なときにいつも気にしなくてよい声です。自分にぴったりと合った、自然な声といえましょう。
〇声とことばの響きをよくする
ここでは、声の感じをよくするための準備をします。
発声に関係する筋肉が硬直していては、声はうまく響きません。顔も同じです。日頃から大きく表情を動かしておきましょう。表情の豊かなことが、声の表現力を高めるのです。
〇音声のイメージからやわらかくする
高低、緩急、強弱、声質、音量のイメージを自分で工夫してコントロールしましょう。
1.ものまね、模写、声色のまねをしてみる。
2.擬態語を使う「グーッとよった」など。 これは、誇張して感じを出すとよいでしょう。
3.わざとつくり声、甘えた鼻声にしてみる。
〇●表情のトレーニング
次のトレーニングを、自分でいろいろと組み合わせて、メニューをつくってみるとよいでしょう。
・眉毛のトレーニング
1.思いっきり眉毛をつりあげる
2.しかめっつらをして、眉毛を下げる
・頬のトレーニング
1.頬に呼気を送り、ふくらませ、その後、両頬を吸い込む
2.頬の左右、上歯ぐきの上方、下歯ぐきの下方と4方向を部分的にふくらませる
・眼のトレーニング
1.力強く眼を閉じ、開く
2.眼を左右、上下、左まわり、右まわりと動かす
- 硬い声をやわらかくするトレーニング
硬い声に聞こえる人、ゆっくりと「アー」と伸ばしたとき、「アッ」と硬い音が入る人は、声門を急な息がこじあけているのです。
1.「マメミムメモマモ」
2.「マメミモムミメモムマ」
- 感情を入れて、せりふを読むトレーニング
感情を込めていってみましょう。
1.「とても、うれしかったです。」
2.「でも、勇気づけられました。」
3.「とてもおいしいですね。」
4.「あのときは楽しかったです。」
■応用例文トレーニング
1.「承知いたしました」
2.「どうぞおかまいなく」
3.「ようこそおいでくださいました」
4.「お待ちしておりました」
5.「~いたしかねます」(わかりかねます)
6.「恐縮です」
7.「もったいないおことばです」
8.「皆さまのお力添えのおかげです」
9.「とんでもないことです」
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